現在位置 ???
風流才士 安倍 紫泥
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聖剣 ラエ
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Azoth アンファング
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第312独立部隊 カタナ
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私がその場に着いた時、彼らは既に全員揃って席に着いていた。 |
カタナ 「ベスト4か! (これだけのメンバーが一堂に揃うのは)DK3 第2期 カウンターシールド問題 以来だな……。」 |
DK3 第五期 終盤。 突如として現れた 神獣サラマンダー その前代未聞の事態に直面した私達は、急遽会議を開くことになった。 集ったのは、当時開拓・攻略を主目的として動いていた4部隊のリーダー達だ。 |
ラエ 「あの日の冥界も寒かった! 年を取るにしたがって、寒さってやつは、骨の中まで染みとおってくるようだ……今日も寒い………。」 |
DK3 第二期 冥界でラスボス争奪戦の覇権を争ったラエも、当時を思い出したのか、ふと呟く。 |
安倍 紫泥 「お互いDK3を続けていくには老い過ぎた! 弱音というより実感としてな……。」 |
DK3 第四期 の雄は静かに頷いた。 このメンバーの中では、私と最も接触が少ない者だが、彼もまた古い過去を持つ男だ。 |
カタナ 「あの日、イズライールの カウンターシールド問題 を話し合ってから……ゴニョ年……。 再び(複数の部隊の)利害が共通する事件に出くわそうとはな。」 |
私は覚えていた…。 DK3 第二期 冥界に現れた悪魔イズライールが見せたスキル カウンターシールド の恐ろしさを。 当時、冥界に居た最前線部隊は、その効果を前に頭を悩ませたものだ。 |
アンファング 「互いの腹を探りあいながら敵同士として……時には友として……ゴニョ年! その間にパーティメンバーも銀行屋も数え切れないぐらい変わった! しかし、私たちは老いさらばえてまだ生きている!」 |
ヴォルフの言葉には我々が過ごした月日の重さが滲み出ていた。 DK3を、DKシリーズを去って行った者達は多い。 それでも私達は、攻略PTとして、PKとして未だにDKシリーズに身を置いていたのだ。 |
カタナ 「我々が顔を揃えるのもこの席が最後となるだろう…… 打ち合わせに先立って別れの挨拶を済ませておく! 栄光も名も無くやがて消えゆく友よ! グッドバイ!」 |
アンファング 「ダスビダーニャ!」 |
ラエ 「オルボアール!」 |
安倍 紫泥 「グッドバイ、フレンド!」 |
数か月後…。 神獣サラマンダーは討ち倒されることになる。 その討伐メンバーの中に、彼らの名前は確かに存在した。 END |